こんばんは!
スポーツ歴20年のいのりょです。(/・ω・)/
さて、ファインプレーの後に凡ミスしたり、強敵との試合を競り勝った後に大して強くない相手にポロっと負けてコーチに怒られた経験をした。。。。人は多いのではないでしょうか。
はっきり言って、「失敗した時に叱っても、上手く行った時に褒めても直後のパフォーマンスに影響は少ないよ」という話をしたいと思います。
パフォーマンス=実力+運
一般的にパフォーマンスは、「実力✚運」だと考えられています。
ですので、誉めるとへたになり、叱るとうまくなるという推論は、完全に的外れと言えます。
期待を上回るファインプレーの後に期待を下回る凡ミスをするのは「平均への回帰(regression to the mean)」として知られる現象です。
実力が50で、運が±25だった場合、75点のファインプレーをすれば「良くやった」となりますし25点の凡ミスをすれば「馬鹿野郎」となります。
イスラエル空軍で、この「平均への回帰」を明らかにした実験があるので、引用します。
教官が訓練生を誉めるのは、当然ながら、訓練生が平均をかなり上回る腕前を見せたときだけである。だが訓練生は、たぶんそのときたまたまうまく操縦できただけだから、教官に誉められようがどうしようが、次にはそうはうまくいかない可能性が高い。
同様に、教官が訓練生をどなりつけるのは、平均を大幅に下回るほど不出来だったときだけである。したがって教官が何もしなくても、次は多かれ少なかれましになる可能性が高い。つまりベテラン教官は、ランダム事象につきものの変動に因果関係を当てはめたわけである。
一人ずつ標的に背を向けて立ち、結果を見ずにコインを二回続けて投げる。そして標的からの距離を測定し、各人の結果を表にして黒板に書き出した。その後に一投目の成績がよかった順に並べ替えてみると、一投目の成績がよかった人の大半が(全員ではない)二投目には悪くなり、一投目にお粗末だった人の大半が二投目にはよくなっていることがわかった。私は、教官たちにこう言った。黒板に書き出した結果は、曲芸飛行の連続的な訓練における成績と一致する。
つまり、選手や部下がファインプレーをした後は、凡ミスをする可能性を考慮しなければなりませんし、褒めたから叱ったからといって人は成長しません。
アベレージ上げる為に、実力を上げるしかない
一時運が良くて、上がり調子な時もありますし、運が悪くパフォーマンスが低下することもあります。
私たちプレーヤーは、目先の数字に一喜一憂するのではなく 長期スパンで実力を向上させることが大切なのです。 野球やゴルフの平均スコアのように年間を通したアベレージスコアを上げることが大切なのではないでしょうか。
逆に、マネジメントする立場であったら、「どうしたらプレーヤーが実力を伸ばすことが出来るか」のみを考えることが大切と言えるでしょう。
以上、『ファインプレーを褒めても、褒めなくても次は失敗する話』でした。