どうも!
美容と健康オタクのいのりょです(/・ω・)/
今日は腸内環境で一度は聞いたこともある人が多い「『宿便』とは何か」について、考えていきます。
「宿便」は、様々な人が独自に定義して、実態が見えずらい物になっています。特に「宿便は腸にこびりついた便」という通説が誤って定着した結果「宿便は嘘」「宿便は存在しない」という反対意見も語られています。(私も書いております。リンクを記事下部に設置しています)
しかし、そもそも「宿便の定義、宿便とは?」を今日は考えていきましょう(*´ω`*)
宿便の定義を調べてみた。
宿便の医学界での扱い。
「宿便」は「腸に長年こびり付いている大便」とネットで言われていますが、ここで『東洋医学雑誌』から宿便(滞留便)についての記述があるので引用します。
本例の症候が「宿便」であるなら、その本態は腸管にこびりついた便によって種々の症状を来すということではなく、消化管運動異常の結果として盲腸~条行結腸に便が滞留することであろうと推察します。
『宿便についての一考察.について』東洋医学雑誌66 巻 (2015) 2 号 p. 173-174(洲崎 文男, 寺澤 捷年)
世間で言われるような「腸に媚びりついており、断食で腸壁から剥がれる」なんて定義はされていません。 消化管運動に以上が起こった際に、腸に滞留する便を「宿便」と定義すべきだと論じています。
辞書での定義
三省堂の『大辞林』にも、「腸に長い間溜まっている便と定義」されていますが、「腸じこびり付いた便」とは一言も書いていません。
スポーツ生理学での考え方。
「断食すると、腸にこびりついていた黒くて臭い宿便が出る」のは、事実ではありません。
断食をして出てくる大量の、臭い黒い便は「腸内細菌の死骸」です。
栄養が入ってこなくなったことにより腸のエネルギーが枯渇し、腸内細菌が死滅してしまうのです。
腸内細菌は、成人の場合2~3㎏腸内におり、成人の一回の大便の重さは200g~300gです。
つまり、腸内細菌が死滅すると「10回分」の大便に相当する量が排出されることになります。黒い大便がこれだけ排出されるのですから、「毒素が抜けた」と勘違いしてもおかしくないでしょう。
近年では「宿便は、毒素を回収した胆汁が固まった物」「断食により使用されていない胆汁が流れ出して排泄されている」という説もあります。今後の展開に期待しましょう!
以上、『宿便とは? 宿便の定義や考え方を探してみた。』でした(^^♪
