こんばんは!三菱系上場企業子会社勤務4年目の徒然なる商社マンです(*’ω’*)
さて、今回は三菱系上場企業の100%子会社に3年勤めて感じたメリット・デメリットについてまとめて行きます。
そして、これを読んだ人が一人でも多く中小企業より、大企業の子会社のほうがはるかにメリットがあり、会社によっては親会社(上場企業)よりも魅了的であることを知って欲しいと思います。
まず、私がどのような会社に勤めているかを簡単にご紹介。
【分類】化学品の専門商社
【親会社】財閥系の化学メーカー(上場一部)
【給与】年収430万円(残業なしの場合 27歳)
【残業】0~20時間/月 平均5時間/月
【福利厚生】 家賃全額負担(転勤者) 英会話教室会社負担
基本的に定時退社をし、時に上司や先輩と飲みに行くこともあるが、断っても平気。接待は忘年会、新年会シーズンの12月1月は週2日程度入るが、そのほかの月は基本的に週0~1回。
ハラスメント、コンプライアンスに厳しく離職率は低い。
さて、私がホワイト企業に勤めているかがざっくり理解して頂いたところで上場企業子会社のメリット、デメリットを上げていきたいと思う。
特にみんなが気になる、親会社との関係、子会社社員の出世を考えていきたいと思います。(*’ω’*)
Contents
【上場企業子会社に勤めて感じたメリット】
1、会社規模、仕事の難易度に対して給料、福利厚生の水準が高い。

上場企業100%子会社の一番のメリットは、給与と福利厚生の高さです。
正直、上場一部のメーカーの総合職よりも貰っている会社も多数存在していると思う。(うちは子会社です、親会社の競合先の東証一部上場企業メーカーよりも給料は良いです)
残業代のつけやすさ、社内規定のゆるさ、知名度がない代わりに優秀な社員をつなぎとめる手段が待遇しかない等ありますが、世間が思っているより遥かに子会社の待遇は良いのです。
私は、基本的に毎日定時退社していますが、ボーナスも5.4カ月貰えるので非常に満足しています。
2、既得権益で商売ができる。

仕事内容には、親会社に比べて規模は小さく、プレッシャーも小さい。
子会社と言うのは、親会社に足りない機能を補完するために存在しており、それ以上の機能は期待されていないので、必要以上に仕事が増えることはありません。基本的に親会社のサポートを行うことが前提であり、既得権益と呼んで差し支えなく、子会社が最大限に強いのは、この既得権益での売り上げが大きいことです。
仕事は、親会社から降ってくるものであり、商品によっては最初から独占契約が結ばれています。独立資本の会社は自社のサービスや、仕入れた商品を何とか売ろうと努力必要がありますが、子会社の場合は親会社の商品を扱うのがメインになるので、上場企業の商品を最初から独占販売することが出来るのです。
簡単に言うなら、絶対に売れる商品の受付窓口に何の苦労もなくなれるので、毎年営業利益が苦労せずに何億円も上がる仕組みが構築されています。
3、社会的信用が高い。人生設計が立てやすい。

上場企業の子会社は、上場企業と同等と考えて構わないほど、社会的信用が高いです。
特に財閥系の子会社であれば、結婚やローンを組むことまで全く問題なく行うことができる。毎年、必要な分は昇給していくので人生設計が立てやすいと感じてます。
また、大企業に比べて支店が少ないため、転勤の候補地と時期がある程度はっきりするため、人生設計が立てやすいのもメリットでしょう。
4、出世争いがなく、仲が良い。

子会社採用の人間(プロパー)は、出世の上限が決まっており、社長や専務といった重要なポストには、親会社に人間が就任します。
優良子会社であればあるほど、重要なポストは親会社からの出向が占めることになります。
しかし、上限が決まっているので、同期や先輩後輩との出世競争が起きにくい構造になっています。つまり、他人を蹴落として成果をアピールしたり、上司の酒に付き合って気に入ってもらう必要がありません(笑)
年齢で役職が与えられていくシステムとなるので、会社の人間関係は円滑に進むメリットがあります。仕事はそこそこして定時に帰って、副業や趣味にに精を出す!こんなサラリーマンライフを送ることも可能なのです(^_-)-☆
ただし、年々子会社プロパーでも出世の上限が上がっています。優秀であれば、どんどん上のポジションは見えてきているのが実情です。
5、リモートワークも当然
コロナにより、リモートワークが解禁されました。
リモートできる大企業系列会社って、本当に既得権益最高という感じです。
【上場企業子会社に勤めて感じたデメリット】
1、親会社に比べ、仕事の規模が小さい。というか、ぬるま湯。

デメリット一つ目の特徴は、メリットである「難易度の割に給料が高い」と表裏一体である、「仕事の規模が小さい」と「ぬるま湯」です。
子会社は仕事が勝手に降ってくると書きましたが降ってくるのは、「ある程度儲かるけど親会社の人間がするには、手間の割に儲けが少ない商品」が降ってくるのです。
- 大口顧客→親会社が担当
- 中口・小口顧客→子会社が担当
当然、一件当たりの儲けは少ないし、客数は多いので手間はかかります。中口、小口と言っても合わせれば年間数十億円の商売になるので、全く侮れないのですが(笑)
2、出世は頭打ちになる。

子会社は、資本関係上どんなに頑張っても社長には基本的になれないし、役員や部長にもなれない可能性はあります。
特に、儲かっているホワイト子会社のポストは親会社の人間は大体狙っているので、我々プロパーはせいぜい次長、担当部長止まりとなってしまいます。しかし、メリットに書いたように上限が決まっているからこそみんな仲良くしてられるので、一概に悪いものでないと思います。
私個人としては、日本のサラリーマンってハードに働いても給料が劇的に変わるわけではないので、職場の人間関係に問題がなく、ゆるゆる仕事して生きたいと思っているのであまり気になりません。
3、親会社の中には、子会社を馬鹿にしている人も少ないがいる。

子会社が就活生や転職先として人気がない理由がこれだと思います。
親会社には子会社を下に見ている人間が一定数います。特に、社会人歴が浅い若手に多いですね(笑)親会社と子会社と言えども、他社であることには変わりないので本人の品性の問題であると思うのですが、会社と会社の資本関係をそのまま優劣と考えているらしいです。
しかし、そのような人間は一握りなので、正直デメリットとして挙げるほどの事はないと思います。しっかり仕事をしていれば、仕事仲間として認められるので、「見下されそう」と考えて子会社を避けるのはもったいないです。
それに、子会社といえども他社なので子会社を見下す若手の仕事は後回しにされますので、結局泣きついてくるので問題ありません。二年もすれば、あの頃はすいませんでしたと謝罪しに来ますよ(笑)
4、親会社からとんでもない上司が降ってくる。

子会社を見下している人が一定数いるなんかより、親会社からとんでもない上司が降ってくるデメリットの方が大きいです。
しかし、とんでもない上司は、親会社に勤めようが子会社に勤めようがとんでもない上司なので、これは子会社のデメリットというより、組織人の宿命ですね(笑)
子会社に降ってくるトンデモ上司は、親会社勤務時代でもトンデモ上司なので子会社に押し付けると言いますが、親会社に勤務していてもトンデモ上司に当たります。
当たったら諦めましょう。ひどいようでしたら労基に行きましょう。
【まとめ】
子会社のメリット、デメリットを挙げましたが、出世欲がなければ正直子会社はそんなにデメリットはなく、待遇は仕事量に対しては恵まれています。
「出世より趣味」
「子供を私立に行かせられる位貰えればそれ以上は必要ない」
「家族と毎日晩御飯を食べたい」
中小企業や零細オーナー企業に勤めるなら、まずは上場企業子会社の面接を受けてから考えてほしいです。
