こんにちは。そして、こんばんは。
上場企業子会社の専門商社に勤めている徒然なる商社マンです。
さて、前回は「上場企業100%子会社に勤めて分かった、3つのメリット」という記事を書いたが、今回はデメリットを上げていきたいと思う。
子会社のデメリットは、子会社のメリットと表裏一体であることを覚えておいてほしい。
Contents
【上場一部子会社に勤める3つのデメリット】
・親会社に比べ仕事の規模が小さくぬるま湯。茹で蛙にならないように気を付けろ!
茹
デメリット一つ目の特徴は、メリットである「難易度の割に給料が高い」と表裏一体である、「仕事の規模が小さい」と「ぬるま湯」である。
子会社は仕事が勝手に降ってくると書いたが降ってくるのは、ある程度儲かるが親会社の人間がするには手間の割には儲けが少ない商品が降ってくるのである。
大口顧客→親会社
中口・小口顧客→子会社となる。
当然、一件当たりの儲けは少ないし客数は多いので手間はかかる。
また、仕事が限られているのでマーケットや製品知識に対する会社としての知識経験は、親会社に比べて少ないものとなってしまう。
「男は仕事!」という人には、毎日が単調で刺激が少ないと感じてしまう可能性はある。
待遇は悪くない、仕事は楽 そんなぬるま湯で毎日生きていたら、世間の同世代に比べて使えない人材(茹で蛙)になってしまうので注意。
茹で蛙・・・・・・カエルを熱湯の中に入れると驚いて飛び出しますが、常温の水に入れて徐々に熱すると、カエルはその温度変化に慣れていき、生命の危機と気づかないうちにゆであがって死んでしまうという話。
・出世は頭打ちになる。

子会社の宿命、それは入った時から出世の上限が決まっていることである。
上場企業子会社は、資本関係上どんなに頑張っても社長には絶対になれないし、役員や部長にもなれない十分に可能性はある。
特に、儲かっているホワイト子会社のポストは親会社の人間は大体狙っているので我々プロパーはせいぜい次長、担当部長止まりとなってしまう。
とても優秀な人間が、才覚を発揮して昇進していくというのはドラマの中だけである。
しかし、これは悪いことばかりではない。
例えば、自分の所属する部署の部長が親会社からの出向者であったしよう。
自分の担当製品知識や、親会社とのコネクションの深さはとても役に立つ状況は往々にある。
よくあるのが、親会社の担当者の元上司が今の自分の上司であるという場合である。
子会社に出向になっているといっても、元上司であり同じ会社の上級者であることは変わりがないので、こちらの提案や不満をそのルートを通じて伝えることも可能である。
これは、親会社からの出向者を受け入れているからこそである。
・親会社の中には、子会社を馬鹿にしている人も少ないがいる。

特に、社会人歴が浅い若手に多い。
親会社と子会社と言えども、他社であることには変わりないので本人の品性の問題であると思うのだが、会社と会社の資本関係をそのまま優劣と考えているらしい。
しかし、そのような人間は一握りなので、正直デメリットとして挙げるほどの事はないと思う。
親会社から仕事が降ってくる。子会社はその仕事をしっかり行う。これを繰り返していれば、信頼関係を構築することができる。子会社だからと馬鹿にしてくる人は、しっかりと仕事をして信頼を勝ち取ろう。
【その他デメリット】
・親会社からトンデモ上司が降ってくる。
親会社からトンデモ上司が降ってくるデメリットは確かにある。
しかし、トンデモ上司は、親会社に勤めようが子会社に勤めようが、部下にとってはトンデモ上司なので、これは子会社のデメリットというより、組織人の宿命である。
子会社に降ってくるトンデモ上司は、親会社勤務時代でも親会社の部下にとってもトンデモ上司なのである。
・知名度は業界以外に絶望的にない。
子会社は、親会社の為に存在しているので一般知名度は絶望的にない。
年商500億円企業でも知名度がないなんてことはざらである。
これは、子会社の宿命として仕方がない。
合コンでも女の子の企業名を聞いた時の「すごーい!」という言葉は、一生聞くことはない。
【結論:上場企業子会社は、出世欲があり、企業名でチヤホヤされたい人には不向き】
子会社は、仕事の難易度が低い割に、しっかりと利益が出る構造になっているので、ぬるま湯になりやすい環境にある。
また資本関係上、どんなに仕事を頑張っても社長や取締役には一生なれない可能性が高い。出世して社長になりたい、バリバリ仕事して金を稼ぎたいと思う人には向いていないだろう。
以上、上場企業子会社のメリット・デメリットでした。
この記事が何かの役に立ったなら幸いである。
