はい、こんばんは。徒然なる商社マンです。
さて、本日は「中小企業のオーナー企業に就職はやめておけ」という話です。
私自身、オーナー企業から一般的な株式会社に転職したが、オーナー企業は入るべきでないと感じました。
オーナー企業に入っていいのは美味しい思いができる「身内」だけです。
特に創業社長は会社に思い入れが強い分、我々サラリーマンとは思考回路が違うので、普通に働きたいと考えたら一般的な上場企業に入ることをオススメします。
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デメリット一覧

奴隷契約を結ぶことと同義。株式を持っているれば神にも等しい。
一般的に株式会社に勤めることになると思いますが、株主の力は絶大です。
当り前ですが、会社の所有者は株主で、株主がその会社に決定権持ちます。50%以上の株式を所有している場合は、その会社の「神」です。比喩ではなく、本当に神です。
大げさでもなんでもなく、株式をもっている人間がその会社の方針や役員の選任権を握っているのであるので、誰も逆らうことはできません。逆らえば村八分です。まさしく「神」なのです。
社長が白と言えば白、黒と言えば黒になるのが当たり前です。
さて、そんな神様ですが、神様の利益の最大化は「経費を最小化し、売り上げを増やす」ことなんですよね。言い換えれば「人件費払わないで、こき使う」ことです。
神様は、我々従業員と違ってその会社の売り上げに明日の運命がかかっているので、必死に我々人間を働かせようとします。
さらに、神様は社内では最強なので、自分の言うことは絶対だと考えている場合も多く、間違っていることも多々ありますが誰も指摘はしません。
適当に頷いて神様に気に入られようと必死なのです。
安くこき使われ、神様の指さす方向には絶対従う位なら、株式を市場に公開している企業がまだマシです。個人の奴隷より、株式の奴隷のほうがよっぽど良いのです。
甘い汁は血筋で分け合う。辛酸は労働者のもの。
同族企業は世襲制なので身分制でいえば「身内は武士」、「従業員は百姓」です。
百姓がどんなに頑張っても、報われることはありません。
自分たちがこき使われて会社が得た利益を、「全く出社もしない取締役」に吸い上げられるのを目の当たりにします。
それが、自分の給料よりも高いのだからたまったものではありません。
しかし、社長から見れば当たり前なんですよね。ただの百姓に甘い汁を吸わせる必要はないし、生かさず殺さずです。
奴隷が一人出ていきたいなら、代わりの奴隷を入れるまでの話です。
経費の使い方がケチ。会社の金は社長の金。
オーナー会社とは、会社の全てが社長の所有物であるという意味です。
社長にとっては、会社の資産は全て自分のものであるので、無駄遣いされることを極端に嫌います。
交通費は、多少遠回りしても最安値ルート、備品は申請制等、小銭を浮かせるために従業員の時間を平気で奪います。
社長の利益の最大化は「経費を最小限にし、売り上げを最大化させること」ですので、当り前と言えば当たり前です。
経費を最小限というとカッコイイですが社長にとっては人件費も経費なので、気を付けてましょう(‘ω’)。
カリスマ社長もいつかはダメになる。
カリスマ社長と言われる人も、10年20年も経過すると時代の流れについていけない可能性や、後継者問題が出てきます。
オーナー会社の強みは社長に絶大な権限があるからこそのスピード感や投資環境にあります。
しかし、その社長が時代遅れになったり、後継者がいない・冴えないとなる淘汰される運命にあります。
残念ながら、最前線で活躍し続けること出来る社長はごく一握りですので、あとは会社心中することになります。
社長が過去の成功体験を話している、役員欄に一族の名前が連なっているような企業に入るのは一度立ち止まって考えることをオススメします。
特に、社長が過去の武勇伝や、これだけ辛かった。。。。みたいな未来ではなく過去の話をしている会社は経験上右肩下がりにあると感じます。
オーナー企業に勤めるメリット

経営者の姿を間近で観察出来る
オーナー企業の一番のメリットは「現在成功している経営者の生き様を近くで観察できる」点です。
将来、独立したいと考えている人には、素晴らしい環境であり、創業期の苦労や金策の話はサラリーマン社長から聞くことはできません。
また、経営者マインドは我々サラリーマンと大きく異なるので、このマインドを手に入れるのは独立には重要です。
意思決定が速い。
オーナー企業は意思決定が非常に速いです。
理由は簡単で、「社長の答えが全てだから」です。
社長がYESと言えば、全てが動きますし社長がNOと言えば、そのアイディアはお蔵入りです。
大概の経営者は、思い付きでも口を出したがるので社長の無理難題を解決するのが、仕事になりますが(笑)
YESマンに徹すれば、中途入社でも取締役まで見えてくる
オーナー企業の最大のメリットでありデメリットは「社長との距離の近さ」です。
オーナーに気に入られば、取締役への就任も可能です。
私はオーナー企業に勤務経験がありますが、中途入社で見事に取締役になった人がいました。
人間的、能力的には疑問符が付きましたが、「オーナーへの忠誠心」は、誰から見てもずば抜けていました。
逆に下への態度は酷く評判は悪かったですが、「YESマンになれば中途入社でも数年で取締役に成れる」のは、大きなメリットですね!
オーナー企業=同族経営ではない
日本の法人税法では、上位3株主の持ち株比率をあわせて50%を超える会社を「同族会社」と定義する。
日本では99%が中小企業である為、オーナー企業=同族経営の前提で書いてきました。
しかし、大企業になると社長はオーナー一族から排出されるが、他の取締役は非一族の場合があります。
その場合は「オーナー企業であるが、同族経営ではない」と言えます。
大企業のオーナー企業は同族経営でなくなる場合が多数
日本を代表する「トヨタ自動車」は、間違いなくオーナー企業に分類されます。
社長は歴代「豊田一族」から排出されていますし、今後も豊田一族が占めることになるでしょう。
トヨタ自動車のグループ会社の「豊田通商」や「デンソー」も代々、豊田一族が占めています。しかし、トヨタ自動車 役員一覧を見れば分かりますが、取締役は生え抜きで構成されています。
大企業のオーナー企業 例
会社名 | 創業家名 |
トヨタ自動車 | 豊田家 |
パナソニック | 松下家 |
イオン | 岡田家 |
セブン&アイホールディングス | 伊藤家 |
オーナー企業から転職すべきかオーナー企業から転職すべきか
オーナー企業には、絶対に勤めたくないと考えている私ですが「転職すべきか」と聞かれたら、以下の項目に2つ以上該当したら転職を考えます。3つ以上当てはまったら、要注意です。
- サービス残業が横行している
- 社長にビジョンがない
- ビジョンだけあるが、体制や投資環境が追い付いていない
- 後継者が決まっていない。もしくは冴えない
- 先輩や上司の3年以内の離職率が2割以上
- 年間休日120日以下
↓ブラック企業からホワイト企業に転職した体験談です。
ブラック企業(オーナー企業)で勤めたときは、本当に辛かったです。今のホワイト企業に転職して年収が上がり、福利厚生も充実して安心して将来を描けるようになりました。

参考にして頂ければ幸いです(/・ω・)/
以上、「オーナー企業はやめておけという話。」でした!(^_-)-☆