こんばんは!十二国記大好きいのりょです(*’ω’*)
さて、今日は小野不由美著の大ヒットシリーズ小説【十二国記】について紹介します!
シリーズ一作目「月の影 影の月」は、1992年に初めて単行本化されました。
26年も前の作品なのですが、今でも色褪せず読者を魅了し続けています。重厚なストーリー、魅力的なキャラクターを通して「人として生きること」について道を示してくれる作品です。
本が苦手な方はNHKでアニメ化しているので、そちらをご覧ください
しかし、累計で1,000万部以上売れて、アニメ化もしている作品のあらすじを語っても仕方ないので、極力本文に触れず魅力をお伝えします!!
Contents
ストーリーが必要とされない時代にこそ、綿密なストーリーを堪能する
皆さんは、異世界転生はお好きですか?
最近では、圧倒的強者を文明の遅れた世界に送り込んで、そこで圧倒して爽快感を得る感じの物語が流行ってますね(+o+)
十二国記「月の影 影の海」も「異世界転生」と言って過言ではない設定となっています。主人公の少女がある日、「あちら側の世界」に連れていかれる話です。しかし、流行りの異世界転生と違うのは、主人公はとても苦労します。連れてこられた途端、無一文で知らない世界に独りぼっちになります。そこからは苦難の連続が終盤まで続きます。
主人公が世界に影響を及ぼすのではなく、世界が主人公に影響を与える構成になっています。親切にしてくれた人から裏切られ、自分自身が信じられなくなりますが「それでも生きていたい」「マシな自分になりたい」と前を向いて歩こうとします。
長い時間をかけ、辛い思いをしながら自身の心で、苦難に立ち向かっていく成長ストーリをぜひ、味わって下さい。
十二国記の登場人物を通して「本当になりたい自分」、「何者かになろうとしている自分」を見つけて頂ければ幸いです。
今よりもマシな自分になりたいという叫び
十二国記シリーズは、様々な登場人物たちが痛烈に生きています。
彼らは不正を見逃さず、明日を今日より良くしようと苦難に立ち向かうその姿に、我々読者は胸を打たれます。
我々は日々の忙しさ、人間関係、お金といった様々な要因から「なりたい自分」から「社会に適応するための自分」「子供のころなりたくなかった大人」になっていきます。社会に生きる上で、それは仕方のないことです。
十二国記の登場人物達は「気高く前を向いて生きたい」「自立し、他人を尊重できる自分でありたい」という我々読者の願いなのかもしれません。
誰だって人に裏切られるのは嫌です。
より良い明日を願いながらも「誰かが何とかしてくれる。自分では無理だ」と言います。
他人を助けて自分が不利益を被るなら、知らんぷりをしたいと弱い心が囁きます。
「裏切られてもいいんだ。裏切った相手が卑怯になるだけで、私の何かが傷つくわけでもない。裏切って卑怯になるよりずっといい」、「大人がやらないなら、自分がやる」と決意を持って苦難に立ち向かいう姿は、我々に力を与えてくれます。。
人を信じ、一人の人間としてあるべき姿を私たちに見せてくれるのです。
「月の影 影の海」名言集
裏切られてもいいんだ。裏切った相手が卑怯になるだけで、私の何かが傷つくわけでもない。裏切って卑怯になるよりずっといい。

引用:https://myanimelist.net/forum/?topicid=1606353&show=60
また人に裏切られるかもしれないと、不安になった自分に対して向けた言葉です。裏切られるよりも、自分の卑しさを拒否して気高くあろうとする主人公の姿に、心打たれます。私も、志を高く生きていこうといつも思わされる名言です。
本当にいい両親でいい友達だったか訊かれると困るけど、それはあの人達だけの責任じゃない。私は貧しい人間で、だから貧しい人間関係しか作ってこられなかった。
自分に自信がなく、いつも他人の目を気にして周りの期待に応えるだけだった昔の自分を振り返っての言葉です。自分を表現せず、他人と心から通じ合わなかった自分を「貧しい人間」と表現しています。それに気づいた陽子は、心から相手と向かい会おうと決めて生きてくと誓う名シーンです。
心あたりのある人も多いのではないでしょうか。恋人や親にも言えない気持ちがきっとあると思います。自分のことをきちんと伝える時間を持ちましょう。
愚かな自分から目を逸らしたら、きっとどこまでも愚かになる。
自分の弱さ、卑しさは誰も見たくありません。しかし、弱い部分を持たない人間はいないのです。人から指摘された欠点や、自分で悪いと思う所は少しずつ直していきましょう。
2018年に新刊発売?
2013年7月に最新刊『丕緒(ひしょ)の鳥』が刊行されて以来、新刊は出ていません。
作者の小野不由美さんの体調不良によるものと言われています。
しかし、待望の新刊を期待されるツイートが、新潮社の公式アカウントで呟かれています。
2018年12月7日現在は、まだ新刊はありませんが書いている途中とのことなので、気長に待ちましょう。
「十二国記」、2017年最後のご挨拶になります。
今年も新作をお届けすることが叶わず申し訳ありません。
小野先生はご体調が万全でないなか書き進められ、
超大作となることは確実の枚数となり、2018年の出版を目指しておられます。
朗報がお届けできるようスタッフ一同邁進いたします。— 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) December 28, 2017
以上、【十二国記】「月の影 影の海」 ストーリーが必要とされない時代に読んで欲しい。でした(^^♪
↓十二国記で一番の名作と名高い『図南の翼』名言集! 図南の翼が好きな人はぜひぜひ、読んで下さい!
