「腸内環境を整えれば痩せる」
皆さんは、こんな言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「腸の力」であなたは変わる: 一生病気にならない、脳と体が強くなる食事法 (単行本)
- 作者: デイビッドパールマター,クリスティンロバーグ,David Perlmutter,Kristin Loberg,白澤卓二
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: 単行本
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「私、食べても太りにくい体質なんだよねー」なんて、羨ましい事を言う人がいますが、実は同じ食事をしても腸内環境によって、太りやすい人と太りにくい人がいるのです。
腸内細菌は、大腸と小腸に無数に存在して2㎏程度の重さになりるほど、体内に存在し、腸内環境の良し悪しで認知症や鬱を発祥しやすくなったり、太りやすくなります。
簡単に言うと、腸内環境が悪化するとボケやすく、デブになりやすいということです。
今日は、その鍵となる腸内最近の一つ、バクテロイデス門と太らない腸内環境の作り方について解説します(^^♪
(門とは、生物学の「目」「種」「属」などの分類の一つとお考え下さい)
太りにくい腸内環境の作り方

結腸(大腸の一部)の腸内細菌バランスで太らない身体へ
結腸(大腸の一部)内の腸内細菌の90%は、バクテロイデス門(善玉菌)とフィルミクテス門(悪玉菌)が90%超を占めています。
この2つの腸内細菌のバランスが悪化すると肥満や糖尿病のリスクが跳ね上がります。
- バクテロイデス門・・・善玉菌。植物のでんぷんと繊維を小さな脂肪酸に分解し、体がエネルギーとして使えるようにするのが専門
- フィルミクテス門・・・悪玉菌。カロリーの抽出に大きな働きをし、脂肪の吸収率上昇に大きな役割を果たす。肥満、糖尿病、血管疾患のリスクを増大させる。
痩せている人はバクテロイデス門(善玉菌)が多く、肥満体型の人はフィルミクテス門(悪玉菌)が多いという結果が報告されています。言い換えれば、バクテロイデス門を増加させれば、太りにくい身体を手に入れる事が出来るのです。
実際、太っている人の腸内細菌をやせ型の人に移植した途端、体重が増加したという報告がアメリカでされています。
結腸の90%超が二つの善玉菌と悪玉菌で構成されているなら、腸内環境を整えて善玉菌を増やすのは簡単ですね(^_-)-☆
「太る細菌」と「痩せる細菌」
さて、もう一度バクテロイデス門とフィルミクテス門の性質を見ていきましょう。
- バクテロイデス門・・・善玉菌。植物のでんぷんと繊維を小さな脂肪酸に分解し、体がエネルギーとして使えるようにするのが専門。
- フィルミクテス門・・・悪玉菌。カロリーの抽出に大きな働きをし、脂肪の吸収率上昇に大きな役割を果たす。肥満、糖尿病、血管疾患のリスクを増大させる。
バクテロイデス門は、食物繊維をエサにして活動し、でんぷん質(ジャガイモやタロイモ、トウモロシ、米等の主食に豊富)を短鎖脂肪酸に分解して体がエネルギーとして使えるように働きます。要は、主食を効率よくエネルギーに変換する手伝いをしてくれているのです。
フィルミクテス門は、食べ物からカロリーと取り出す手伝いをしますが、多すぎるとたくさんのカロリーを食べ物から取り込んでしまう為、太りやすくなります。
特に脂肪の吸収率を上昇させるので、ダイエットの大敵です( ゚Д゚)
西洋型の食事が一般的になってから、日本人を含め先進国は食物繊維の摂取量が減少し、腸内の善玉菌が減少傾向にあります。
下図をご覧下さい。
肉食文化のヨーロッパ人より、繊維質の豊富な食生活を営むアフリカ人の方がバクテロイデス門(善玉菌)の比率が高いことが分かります。

バクテロイデス門が多いアフリカ人は、短時間でエネルギーとすることができる為、太りにくい体質の人が多いと言えます。
実際に、短時間でエネルギーとなる短鎖脂肪酸の量を比較した結果、下図のデータが得られています。

ここで注意点。
フィルミテクス門も体にとっては必要な腸内細菌です。食べ物からエネルギー吸収を行うフィルミテクス門がいなければ、我々は急激にやせ衰えてしまいます。現代日本では、バクテロイデス門が減少しているので増やす必要がありますが、あくまで大切なのはバランスです。
以上、「腸内環境を整えれば痩せる。バクテロイデス門の増やしかた PART1」でした。
次回は、実際にバクテロイデス門を増やす食事について書いていきます(*´ω`*)